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	<title>洋書倶楽部 &#187; 小説</title>
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	<description>和書＆洋書の読書感想・書評を掲載中♪</description>
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		<title>［感想］The Brutal Art／Jesse Kellerman</title>
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		<pubDate>Mon, 15 Mar 2010 02:44:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［洋書］]]></category>
		<category><![CDATA[ミステリ]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>

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		<description><![CDATA[お薦め度：★★★★☆　アパートから失踪した住人（画家）の部屋に残されていた大量のスケッチを引き取ることになった画商のEthan Muller。やがて彼は、迷宮入りとなっている40年前の殺人事件にその画家が関わっている可能性があることを知らされる。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="cap"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0751540285/cbox-22/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51-gswEv%2BkL._SL160_AA160_.jpg" alt="0751540285" border="0"  /></a></div>
<p><img src="http://eigo.crystalbox.jp/img/book-icon.gif" /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0751540285/cbox-22/" target="_blank">The Brutal Art</a><br />
Jesse Kellerman 著／ペーパーバック／416頁<br />
<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★★★☆</span></p>
<div class="re">アパートから失踪した住人（画家）の部屋に残されていた大量のスケッチを引き取ることになった画商のEthan Muller。やがて彼は、迷宮入りとなっている40年前の殺人事件にその画家が関わっている可能性があることを知らされる。</div>
<hr />
<p>Brutal Art というタイトルといい、40年前の連続殺人事件といい、さらには表紙のデザインといい、何やらおどろおどろしい内容を想像していが、ミステリーというよりは、より文芸作品に近い内容だったように思う。</p>
<p>かつて宮部みゆきが「人間の心こそが最大のミステリー」といったようなことを言っていたけれども、それを真似するならば、本書は</p>
<p>人としての存在こそが最大のミステリー</p>
<p>である。</p>
<p>主人公Ethan Mullerは、自身が引き取ったスケッチ作品の作者Victor の行方を捜すべく、様々な角度から作者の足跡をたどる。</p>
<p>Victor とはどんな人物なのか。本当に殺人犯なのか。現在はどこでどうしているのか。そもそもまだ生きているのか。</p>
<p>雲をつかむかのような捜査の中で、次第に浮き彫りにされていくVictor の人となり。</p>
<p>前半は確かにEthan Muller が主人公だったはずなのに、ふと気づけば、終盤は完全にVicor の独壇場。</p>
<p>最後の1ページを読み終えて、Victor のすべてが明らかになった時には、懐かしいような、切ないような、悲しいような、それでいて希望の光が差し込んで来るかのような、不思議な感覚にとらわれた。</p>
<p>ストーリーそのものの中だるみ感は否めないが、全体としては優しいトーンでまとまった良作だったと思う。</p>
<p>ただし、ジェットコースター的展開のベストセラー小説を好む方には、評価の分かれるところかもしれない。（私自身は、緩い展開の作品が好きなので。）</p>
<p>ちなみに、英語はやや難しい。</p>
<p>独特の（文学的な？）言い回しが多く、また単語も見慣れないものがぽつりぽつりと現れるので、私自身の本作の理解度は70パーセント前後というところ。</p>
<p>まったりと、暇にまかせて読書なんてものをしてみるか、と思っている人にはお薦め。</p>
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		<title>［感想］World Without End／Ken Follett</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/343</link>
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		<pubDate>Thu, 21 May 2009 08:32:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［洋書］]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>

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		<description><![CDATA[お薦め度：★★★☆☆
羊毛商の娘カリス、没落した騎士の息子マーティンとラルフ、そして貧しい農民のグウェンダ。彼らの30年に及ぶ波乱万丈の人生。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin: 0px 15px 5px 0px; float: left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/045122499X/cbox-22/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/51f0r1BBFuL._SL160_.jpg" alt="045122499X" border="0" /></a></div>
<p><img src="http://eigo.crystalbox.jp/img/book-icon.gif" /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/045122499X/cbox-22/" target="_blank">World Without End</a><br />
ケン・フォレット著／ペーパーバック／1024頁<br />
<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★★☆☆</span></p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">いつか、イングランドでいちばん高い建物を建てる―大きな夢を抱く建築職人のマーティン、その才能に嫉妬した元親方の策略によって破門され、細々と生計を立てていた。一方、彼の恋人カリスは衰退する羊毛市を救うため、老朽化した橋の修復計画に奔走する。が、修道院の許可が下りずに計画は頓挫、やがて橋が崩壊して多数の死者が！ 全世界で1500万部のベストセラーとなった「大聖堂」から18年。待望の続編が登場。（文庫裏表紙より）</span>［翻訳：<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&#038;location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fs%3Fie%3DUTF8%26rs%3D465610%26ref%255F%3Dsr%255Fnr%255Fn%255F1%26keywords%3D%25E5%25A4%25A7%25E8%2581%2596%25E5%25A0%2582%2520%25E6%259E%259C%25E3%2581%25A6%25E3%2581%2597%25E3%2581%25AA%25E3%2581%258D%25E4%25B8%2596%25E7%2595%258C%26bbn%3D465610%26qid%3D1242892804%26rnid%3D465610%26rh%3Dn%253A%2521465610%252Ci%253Astripbooks%252Ck%253A%25E5%25A4%25A7%25E8%2581%2596%25E5%25A0%2582%2520%25E6%259E%259C%25E3%2581%25A6%25E3%2581%2597%25E3%2581%25AA%25E3%2581%258D%25E4%25B8%2596%25E7%2595%258C%252Cn%253A466300&#038;tag=c_fashion-22&#038;linkCode=ur2&#038;camp=247&#038;creative=7399">大聖堂 果てしなき世界（上、中、下）</a><img src="https://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=c_fashion-22&#038;l=ur2&#038;o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />］<br />
<hr />
<p>ひと言で言うならば、歴史大河小説。</p>
<p>前作「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0451166892/cbox-22/" target="_blank">The Pillars of the Earth</a>（翻訳：<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&#038;location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fs%3Fie%3DUTF8%26rs%3D%26ref%255F%3Dsr%255Fnr%255Fi%255F0%26keywords%3D%25E5%25A4%25A7%25E8%2581%2596%25E5%25A0%2582%2520%25E3%2582%25B1%25E3%2583%25B3%2520%25E3%2583%2595%25E3%2582%25A9%25E3%2583%25AC%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%26qid%3D1242893206%26rh%3Di%253Aaps%252Ck%253A%25E5%25A4%25A7%25E8%2581%2596%25E5%25A0%2582%2520%25E3%2582%25B1%25E3%2583%25B3%2520%25E3%2583%2595%25E3%2582%25A9%25E3%2583%25AC%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%252Ci%253Astripbooks&#038;tag=c_fashion-22&#038;linkCode=ur2&#038;camp=247&#038;creative=7399">大聖堂（上、中、下）</a><img src="https://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=c_fashion-22&#038;l=ur2&#038;o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />）」の続編にあたる作品……らしいのだが、私自身は前作を読んでいない。読んでいなくても、前作からの繋がりはあまりないようなので、とりあえず問題はなかった。</p>
<p>14世紀のイングランド・キングスブリッジを舞台に、羊毛商の娘カリス、落ちぶれた騎士の二人の息子マーティンとラルフ、そして貧しい農民の娘グウェンダ。</p>
<p>彼らの幼少時代から、その後の30年以上に渡る波乱の人生が描かれている。</p>
<p>なるほど確かに読ませるストーリーで、これほどまでに長い作品にもかかわらず、最後まで読者を飽きさせない力量はさすがと言うしかない。</p>
<p>けれど、私はどうしてもこの作品を好きになることができなかった。彼ら4人の生き様を、私の中でうまく消化することができなかったのだ。</p>
<p>現代とは価値観や道徳観念が違うと言えばそれまでなのだが。</p>
<p>（※以下、ネタばれと言えばネタばれ……かも？）</p>
<p>◆たとえいかなる事情があろうとも、マーティンのプロポーズを何度もことわるカリス。ならばきっぱりと前を向いて歩くかと思えば、たびたび見せる後悔の涙。</p>
<p>◆カリスにふられるとすぐに新しい彼女・妻を見つけるマーティン。</p>
<p>◆グウェンダの生活力・強さは賞賛に値するが、でもそれって殺人じゃない？</p>
<p>◆自業自得とは言え、何もラルフをあんな風にね……ごにょごにょ。</p>
<p>とまぁ、こんな具合で、登場人物たちに上手いこと感情移入をすることができなかった。</p>
<p>★3つ、というか★2.5くらい。</p>
<p>ただし、自分でもこんなに長い作品を読み通せるんだ、という自信に繋げることのできた1冊ではあった。</p>
<p>建築用語や、宗教用語（？）など、馴染みのない単語もかなり出て来るが、気にせず飛ばしながら読むことが出来れば、英文自体は平易で読みやすい。</p>
<p>ちなみに。</p>
<p>この作品のあらすじを、家の子太郎（中1）にぽつりぽつりと語って聞かせていたところ、たいそうお気に召したらしく、もう少し大きくなったら、翻訳を読むのだと張り切っている。</p>
<p>けれど。</p>
<p>正直、作中に時折登場する性描写のことを考えると、子太郎にはあまり読んで欲しくない。</p>
<p>いや、子太郎に読んで欲しくないと言うよりは、自分の親がこんなのを読んでいたのか、と年頃の子どもに思われるのが、なんだかなぁ、と。</p>
<p>いろんな方の感想を拝見しても、この部分を言及しているものはなく「ひょっとして、洋書で読んだせいで、私の妄想が果てしなく広がってた？」などと不安になったが。</p>
<p>あった、発見。</p>
<p>作家瀬名秀明氏のブログに書いてあった。<br />
⇒<a href="http://senahideaki.cocolog-nifty.com/book/2009/05/post-22f0.html" target="_blank">大聖堂—果てしなき世界: 瀬名秀明の時空の旅</a></p>
<blockquote><p>やっぱりケン・フォレットはエロいね。『針の眼』のころから敵国スパイと孤島の人妻などというエロさ全開だったフォレットだが、今回のシチュエーションも相手は修道女で相当エロい。なんというか中学生や爺いが喜びそうな王道のエロさである。</p></blockquote>
<p>良かった。</p>
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		<title>［感想］黄色い目の魚／佐藤多佳子</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/267</link>
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		<pubDate>Tue, 22 Feb 2005 14:30:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［和書］]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>

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		<description><![CDATA[お薦め度：★★★★☆
イヤなことばかり。絵もサッカーも上手くいかない。でももう逃げない。自分だけのモチーフを見つけたから。舞台は鎌倉、揺れる2人の16歳を描く長編。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin: 0px 15px 5px 0px; float: left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101237344/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4101237344.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="黄色い目の魚 (新潮文庫)" border="0" width="112" height="160"></a></div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101237344/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">黄色い目の魚</a><br />
佐藤多佳子／新潮文庫　<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★★★☆</span></p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">イヤなことばかり。絵もサッカーも上手くいかない。でももう逃げない。自分だけのモチーフを見つけたから。舞台は鎌倉、揺れる2人の16歳を描く長編。(C)「MARC」データベース</span><span id="more-267"></span><br />
<hr />
<p style="margin-top: 2em;"></p>
<p>ひと言で表現するならば村田みのりと木島悟の恋愛物語……、</p>
<p>……ってのは違うな。</p>
<p>いずれにしても、主人公はこの二人。ほぼ一章節ごとに、村田の視点と木嶋の視点が交互に入れ替わりながら、物語は進んでいく。</p>
<p>小学生頃から始まって、高校時代をメインに、迷いながら、傷つきながら、それでも一生懸命にまっすぐに生きていくふたり。友達以上、恋人未満のちょっと不思議なバランスの中で、二人はそれぞれの高校生活を送って行く。</p>
<p>前半部分は、ややストーリーに深みがないように思えて、なかなか物語の世界へ入り込めなかった。</p>
<p>けれど。<br />
後半に入ってから、ふいに物語の中へ落っこちた。引き込まれたというよりも、落っこちたというような、唐突な感覚で物語にのめりこんでしまった。</p>
<p>前半部分があったからこその、後半部分だと思う。</p>
<p>漫画家 兼 イラストレーターの「通ちゃん」を叔父に持つ村田。絵を描くことが大好きなサッカー部の少年木島。通ちゃんと村田と木島の三人に、つかずはなれつの距離でかかわりあっていくことになる女性「似鳥ちゃん」。</p>
<p>恋愛小説という言葉は、あまりにも陳腐すぎて、この作品には当てはまらない。もっと純粋でまっすぐで、ガラスのように透明で、朝日のようにキラキラと輝いている日々。切なさと愛おしさが、絶妙のバランスで織り込まれている。</p>
<p>この良さを語るのは、正直、難しい。実際に読んでみて欲しいという言葉しか見つけられない自分がもどかしい。</p>
<p>毎日の生活に何となく疲れて、ほんのちょっとの優しさが欲しいと思った時……、この作品は、きっと読んだ人の心にに何かを残してくれるはずだ。</p>
<p>余談だが。<br />
私は、サッカー部の木島よりも、イラストレーターの通ちゃんのほうに魅力を感じてしまった。若い人が読んだならきっとそんなことはないんだろうな、と考えたら、ふいに自分の歳を自覚してしまった（苦笑）</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［感想］GO／金城一紀</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/255</link>
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		<pubDate>Sun, 03 Aug 2003 06:49:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［和書］]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>

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		<description><![CDATA[お薦め度：★★★☆☆
僕は何者？　日本で生まれ、日本で育ったけれど、僕は“在日”と呼ばれる。元ボクサーのオヤジに鍛えられ、これまで喧嘩二十三戦無敗。ある日僕は恋に落ちた。彼女はムチャクチャ可愛らしい“日本人”だった―。軽快なテンポとさわやかな筆致で差別や国境を一蹴する、感動の青春恋愛小説。直木賞受賞作。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin: 0px 15px 5px 0px; float: left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043852010/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4043852010.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="GO (角川文庫 か 50-1)" border="0" width="113" height="160"></a></div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043852010/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">GO</a><br />
金城一紀(著)／講談社文庫 　<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★★☆☆</span></p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">僕は何者？　日本で生まれ、日本で育ったけれど、僕は“在日”と呼ばれる。元ボクサーのオヤジに鍛えられ、これまで喧嘩二十三戦無敗。ある日僕は恋に落ちた。彼女はムチャクチャ可愛らしい“日本人”だった―。軽快なテンポとさわやかな筆致で差別や国境を一蹴する、感動の青春恋愛小説。直木賞受賞作。（文庫裏表紙より）</span><span id="more-255"></span><br />
<hr />
<p style="margin-top: 2em;"></p>
<p>『青春恋愛小説』という分野が私に合わなかったのか。世間で言うほどのすぐれた作品だとはどうしても思うことができなかったし、本を読んでは泣き、テレビドラマを観ては泣き、アニメ(！)映画を観ては泣くほど涙もろいこの私なのに、とうとう最後まで感動することができなかった。</p>
<p>主人公の「杉原」を映画で窪塚洋介が演じたなら、なるほどそれはすごく格好いいだろうとは思ったのだけれども、結局のところ、この杉原にしても、彼女である桜井にしても、人物像に深みがあまり感じられない……というか、行動に一貫性がないような気がしてならないのだ。</p>
<p>自分でも自分がよくわからなくて、時には矛盾した行動をしてしまうからこそ「青春」なんだ、という人もいるだろうけれど、彼らのとる突拍子もない行動・言動が、こちらの気持ちをしらけさせた感があったのは否めない。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
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		<title>［感想］MISSING（ミッシング）／本多孝好</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/251</link>
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		<pubDate>Sat, 05 Jul 2003 06:19:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［和書］]]></category>
		<category><![CDATA[ミステリ]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>

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		<description><![CDATA[お薦め度：★★★★☆
「このミステリーがすごい!2000年版」第10位！第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む処女短編集。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin: 0px 15px 5px 0px; float: left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575508039/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4575508039.09.MZZZZZZZ.jpg" alt=" MISSING (双葉文庫)" border="0" width="111" height="160"></a></div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575508039/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"> MISSING</a><br />
本多孝好(著)／双葉文庫　<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★★★☆</span></p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">「このミステリーがすごい!2000年版」第10位!第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む処女短編集、待望の文庫化！ （文庫裏表紙より）</span><br />
<span id="more-251"></span><br />
<hr />
<p style="margin-top: 2em;"></p>
<p>味わいのある短編集だと、かなり昔から耳にしていた。何といっても、刊行されたのが1999年9月、文庫になったのが2001年11月。私が今まで手にしていなかったのが不思議なくらいだ。</p>
<p>収録されているのは、「眠りの海」「祈灯」「蝉の証」「瑠璃」「彼の棲む場所」の5編。</p>
<p>「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞しデビューした作家さんだったので、もうすこしミステリ色が濃いかと思ったが、文学作品といっても十分に通用するような内容で、するするっと物語に吸い込まれて行くかのようなとっつきやすさと、読んでいる最中、そして読んだあとに「何か」がじんわりと心の中に沁みてくるかのようなこの感覚は、結構癖になるかもしれない(~_~;)</p>
<p>ネットで検索をかけて、他の方々の読書感想などを見たところ「瑠璃」の人気が高かったようだが、私は断然「蝉の証」が良かった。</p>
<p>残りわずかな人生を生きている老人の心の葛藤、思い……そんなものが上手く表現されていて「老人」を経験したことのない私でも、その切なさのようなものが胸の奥底にまで響いて来た。</p>
<p>ミッシングというタイトルにある通り、この作品に収められている作品たちは、みな「死」と密接な関係にある。ある者は死を選び、またある者は生きることを選択する。一歩間違えれば暗くなりがちなこれらの作品なのだけれども、不思議なほどに読後感は悪くない。作者の淡々とした語り口のせいなのかもしれない。ハッピーエンドが大好きな……というよりは、ハッピーエンドでなくては許せない私でも、十分に読み応えのある作品集だったと言える。</p>
<p>ひとつ残念だと思ったのは。</p>
<p>作品のはしばしに村上春樹の影を感じてしまうこと。どれだけ作品が素晴らしかったとしても、春樹さんのようなビッグネームに太刀打ちできるはずもなく、いかにも春樹さんっぽい表現を見るたびに、ふっとしらけた気分になってしまうことが何度かあった。</p>
<p>表現の妙にこだわらなくたって、登場人物たちの性格描写とストーリー展開とで、読者たちを十分に魅了できるだけの力のある作家さんなのだから、春樹さんの呪縛（？）からは、ぜひ早急に逃れてもらいたいものだと思う。</p>
<p>優しい切なさにひたりたい人にお薦め♪</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>［感想］地下鉄（メトロ）に乗って／浅田次郎</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/220</link>
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		<pubDate>Sun, 14 Jul 2002 10:03:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［和書］]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://eigo.crystalbox.jp/archives/220</guid>
		<description><![CDATA[お薦め度：★★★☆☆
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された"過去"に行ったため…。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin: 0px 15px 5px 0px; float: left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062645971/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4062645971.09.MZZZZZZZ.jpg" alt=" 地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)" border="0" width="114" height="160"></a></div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062645971/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"> 地下鉄(メトロ)に乗って</a><br />
浅田次郎著／講談社文庫　<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★★☆☆</span></p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された&#8221;過去&#8221;に行ったため…。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。（文庫裏表紙より）</span><br />
<span id="more-220"></span><br />
<hr />
<p style="margin-top: 2em;"></p>
<p>初挑戦の浅田作品！</p>
<p>「天国までの百マイル」や「鉄道屋」がものすご?く泣ける話だとウワサには聞いていたので、ひょっとしたら？？という思いはあったものの「なるほどこう来るのね」と読み終えた今、初めて浅田作品の仕掛けを垣間見たような、そんな気分になっている。</p>
<p>タイムトリップ……ものだよね、一応。本人の意思にあまり関係なく、現在と過去とを行ったり来たりする主人公がそこで目にするのは、若かりし頃の父親の姿。ワンマンで他人のことなど全く省みない薄情な人間、金の亡者……、ずっとそう信じてきた父親が、けれども実は思いやりがあって、苦労に苦労を重ねて今の地位を築き上げたと知ったとき、主人公の中で、何かが壊れて行こうとする。</p>
<p>あれやこれやがあって、あんな風になって、こんなことが起こって……（←ラストにひねりがあるんで、詳しく書けない (^_^;)）、そんなストーリーを読んでいると、そういえば自分の親たちにもかつては子供で、苦労したり、悩んだりした時代もあったんだろうな?、としみじみと考え込んでしまう。</p>
<p>物心ついた時に、親ってのはすでに立派な大人でいるものだから、こういう単純な事実をともすると見過ごしてしまう。</p>
<p>ふと気づけば、家庭を持ち、子供がいて、世間のしがらみが増え、親は歳を取っている……。そんな年代の人がこの作品を読んだなら、間違いなく泣ける。電車の中で読んだ日にはもう、大変なことになってしまう。ここまで読者を泣かせるなんて、それはないよなぁ、なんて泣き虫の私など思ってしまったくらいだ。</p>
<p>だったら素晴らしく感動できたのかというと、う?ん、その辺は微妙だ。よし、頑張ろう！という気持ちになれたことは間違いない。10年後、20年後、30年後……に万が一子供がタイムトリップをして「今」の私の姿を見たときに「なぁ?んだ、お母さんって毎日ぐうたらしてただけなんだ」なんて思われたらたまらないな、なんてこともちらりと考えた（笑）</p>
<p>けれど、この物語はいったい何を訴えたかったのだろうと、はてさて？？となってしまう。父・母・こども・妻、そういうちょっと刺激されるとたちまち涙してしまうような感傷的な部分を取っ払うと、結局何も残っていないような感じもなきにしもあらずなのだ。ただただ感傷に突っ走り、泣いて、泣いて、涙して──あぁ、面白かった、ということで満足できるのならば「地下鉄に乗って」はかなりのお薦め作品ではあることは間違いないのだけれども。</p>
<p>ちなみに。<br />
この作品を読んでみて、物語を流れる全体のトーンが、ディケンズのクリスマス・キャロル（……というか、私的には、クリスマス・キャロルを下敷きにした映画「三人のゴースト」）によく似ていると思う人、かなり多いんじゃないかと思う。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［感想］からくりからくさ／梨木香歩</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/208</link>
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		<pubDate>Mon, 22 Apr 2002 01:16:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［和書］]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>
		<category><![CDATA[文芸]]></category>

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		<description><![CDATA[お薦め度：★★★☆☆
祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして──。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin: 0px 15px 5px 0px; float: left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101253331/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4101253331.09.MZZZZZZZ.jpg" alt=" からくりからくさ (新潮文庫)" border="0" width="110" height="160"></a></div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101253331/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"> からくりからくさ</a><br />
梨木香歩 著／新潮文庫　★★★☆☆</p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして──。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。（文庫裏表紙より）</span><br />
<span id="more-208"></span><br />
<hr />
<p style="margin-top: 2em;"></p>
<p>同じ作者による<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101253323/cbox-22" target="_blank">「西の魔女が死んだ」</a> が抜群に良かったので、引き寄せられるようにして、手にとった作品。</p>
<p>西の魔女と同様、不思議に心地よい雰囲気が物語全体に漂っている。人によって感じ方はさまざまなのだろうけれど、私はその中に生きること・生活することの愛おしさを見たような気がする。</p>
<p>「生きる」と言ったって、人生の目標がどうの、生きる意味がどうの……といったことではない。もっと根源的なもの。あえて言うならば、太古から受け継がれて来た生物の本能としての「生」とでも言ったらよいだろうか。生きているから食べて、寝る。悩みもするし、恋もする。そこには難しい理屈や動機付けなどはいらない。生きているのだから、そのひと言ですべてが説明されるかのような空間。</p>
<p>この空間に心を泳がせることのできる人ならば、この物語もそれなりに楽しむことはできるだろう。けれど、ストーリー展開にあらが目立つことは否めない。年頃の女の子4人の共同生活が描かれているのだが、三人称で、しかもめまぐるしく視点が変わるものだから、しまいには誰が何を感じてどうしていたのか、さっぱりわからなくなってしまうのだ。</p>
<p>……と○○は思った。</p>
<p>の一文に到達するまで、誰の考えなのかさっぱりわからなかった、ということもしばしば。確かに一人称の小説ではない。けれども、これはちょっとまずいのではないだろうか？？</p>
<p>そんなこんなで、ほどほどの感情移入しかできないままに、物語を読み終えることとなってしまった。素材も雰囲気も良いだけに、残念でならない。作者がいつかどこかで文章作法にこだわりをもって、びっくりするような「大化け」をしてくれたなら、もっともっと読まれる作家さんになると思うのだけれども。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［感想］白い犬とワルツを／テリー・ケイ</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/168</link>
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		<pubDate>Sat, 15 Sep 2001 00:00:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［和書］]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>
		<category><![CDATA[文芸]]></category>

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		<description><![CDATA[お薦め度：★★☆☆☆
長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。犬は、サム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てない―真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。あなたには白い犬が見えますか？（文庫裏表紙より）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="float:left; margin: 0px 15px 5px 0px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102497021/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4102497021.09.MZZZZZZZ.jpg" alt=" 白い犬とワルツを (新潮文庫)" border="0" width="112" height="160"></a></div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102497021/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"> 白い犬とワルツを</a><br />
テリー・ケイ著（兼武進 訳）／新潮文庫<br />
<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★☆☆☆</span></p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。犬は、サム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てない―真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。あなたには白い犬が見えますか？（文庫裏表紙より）</span>［原書：<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1561450022/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">To Dance With the White Dog</a>］<br />
<span id="more-168"></span><br />
<hr />
<p style="margin-top: 2em;"></p>
<p>翻訳出版されたのが95年、文庫化されたのが98年。ともにさしたる話題にならなかったのだが、書店員さんの書いたPOPが元で、ここに来てじわじわと売れ始めたのが、この「白い犬とワルツを」。</p>
<p>ちなみにPOPの文章は、<br />
『妻をなくした老人の前にあらわれた白い犬。この犬の姿は老人にしか見えない。それが、他のひとたちにも見えるようになる場面は鳥肌ものです。何度読んでも肌が粟立ちます。“感動の１冊”。プレゼントにもぴったりです！！』<br />
というもの。</p>
<p>サイト内でも何度となく宣言している通り、ハッピーエンドでない小説は好きではない。</p>
<p>そんな私にとって、この作品は苦味が強すぎた。たしかに不思議な白い犬は登場するが、だからと言って「大人の童話」と表現されるほど、ふわふわとした甘っちょろい作品ではないし、ましてや爽やかな読後感と世間で言われている理由が、さっぱりわからなかった。</p>
<p>なるほど、妻に先立たれた老人が余生を生き抜こうとするその姿は潔い。<br />
彼に寄り添う白い犬の姿も暖かい。</p>
<p>けれど、物語のそこここにあるのは、うんざりするほどの現実だ。ついつい自分自身の祖父母や両親、夫、子供のことが頭に浮かび、できることなら心の奥底に沈めておきたかったあれこれの記憶が、心の表層に浮かんで来てしまう。</p>
<p>現実逃避と言われればそれまでだが、私にとっては、決して心地よい読書ではなかった。</p>
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		<title>［感想］The Twelfth Angel／Og Mandino</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/188</link>
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		<pubDate>Tue, 03 Jul 2001 14:12:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［洋書］]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>
		<category><![CDATA[自己啓発]]></category>

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		<description><![CDATA[お薦め度：★★★★☆

40 歳を前にして大手コンピュータ会社の社長にのぼりつめたジョン・ハーディングは、若き成功者として故郷に凱旋するが、その2週間後に妻子を交通事故で亡くしてしまう。絶望のどん底に突き落とされ、人生の目的を失ったジョンは、親友ビルのはからいでリトルリーグ・チームの監督として迎えられ、ティモシーという少年と出会う。試合でまったくヒットの打てないティモシーの成長を支えることで、やがて自身も立ち直っていくジョン。しかし、ティモシーには決して誰にも知られたくない秘密があった…。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="float:left; margin: 0px 15px 5px 0px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0449911500/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/0449911500.09.MZZZZZZZ.jpg" alt=" The Twelfth Angel" border="0" width="106" height="160"></a></div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0449911500/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"> The Twelfth Angel</a><br />
オグ・マンディーノ著／ペーパーバック／164頁<br />
<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★★★☆</span></p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">40歳を前にして大手コンピュータ会社の社長にのぼりつめたジョン・ハーディングは、若き成功者として故郷に凱旋するが、その2週間後に妻子を交通事故で亡くしてしまう。絶望のどん底に突き落とされ、人生の目的を失ったジョンは、親友ビルのはからいでリトルリーグ・チームの監督として迎えられ、ティモシーという少年と出会う。試合でまったくヒットの打てないティモシーの成長を支えることで、やがて自身も立ち直っていくジョン。しかし、ティモシーには決して誰にも知られたくない秘密があった…。(C)Amazon.co.jp</span>［邦訳：<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/476300106X/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"> 十二番目の天使</a>］<br />
<span id="more-188"></span><br />
<hr />
<p style="margin-top: 2em;"></p>
<p>作者オグ・マンディーノは「世界中で最も多くの読者を持つ自己啓発書作家」として知られているということで、なるほどこの本も、物語仕立ての自己啓発書といった体裁。作中に登場する「ノーマン・V. ピール」や「ナポレオン・ヒル」などの自己啓発書を愛読していた私にとっては、何となく手のうちが見えてしまう作品ではあった。</p>
<p>作品冒頭数ページを読んだあたりで、物語の大きな枠組みの想像がつくし、半分ほどいったところでは、ラストシーンの有りようもおおよそ見当がついてしまった。何というか、良くも悪くも直球勝負の作品なのだ。</p>
<p>ならばつまらなかったのかと言えば、感動もしたし、噂にたがわず涙もした。だけど、何かがちょっと物足りない。読み終えた瞬間は確かに「いい作品だ」とも思えたのだけれども、時間がたつにつれ、その感動が音をたててしぼんで行ってしまう。</p>
<p>作品に深みがない……と言っては言いすぎか。登場人物はすべて善人、物語にもひねりがないこの作品は、読み手の想像力を挟む余地がほとんどない。そのことにへそ曲がりな私は、あるいは不満を覚えているのかもしれない。</p>
<p>小難しい作品は面倒くさい。てっとり早く感動したい。<br />
そう思う人には、まさにうってつけの作品だと思う。そうして、もしも友人に「最近何かいい本ない？」と聞かれたら、私はやっぱりこの作品を推薦してしまうんだろうな、とも思う。というわけで、良かったんだか、そうでもなかったんだか、私自身にとっても微妙な読後感。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
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		<title>［感想］西の魔女が死んだ／梨木香歩</title>
		<link>http://eigo.crystalbox.jp/archives/164</link>
		<comments>http://eigo.crystalbox.jp/archives/164#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 30 Jun 2001 23:48:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yclub</dc:creator>
				<category><![CDATA[書評［和書］]]></category>
		<category><![CDATA[小説]]></category>
		<category><![CDATA[文芸]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://eigo.crystalbox.jp/archives/164</guid>
		<description><![CDATA[お薦め度：★★★★★
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女の修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。（文庫裏表紙より）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="float:left; margin: 0px 15px 5px 0px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101253323/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4101253323.09.MZZZZZZZ.jpg" alt=" 西の魔女が死んだ (新潮文庫)" border="0" width="112" height="160"></a></div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101253323/cbox-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"> 西の魔女が死んだ</a><br />
梨木香歩／新潮文庫　<span style="color: rgb(220, 20, 60);">お薦め度：★★★★★</span></p>
<p><span style="color: rgb(0, 100, 0);">中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女の修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。（文庫裏表紙より）</span><br />
<span id="more-164"></span><br />
<hr />
<p style="margin-top: 2em;"></p>
<p>決して美文ではない。最初のうちは文章のリズムに乗り切れなくて、ところどころにひっかかりを覚えた。何だか読みにくい作品だな、と正直思った。</p>
<p>けれども、読み進めて行くうちに、そんなことはもうどうでも良くなった。何かが心の真ん中にすとんと落ちて来て、暖かくて、懐かしくって、そうして優しい気持ちに満たされた。</p>
<p>タイトルにもある通り、おばあちゃんは死んでしまう。物語の冒頭部分でそれはすでにあかされている。となると、ちょっと暗い話なのではないかと思ったが、そんなことは全くなかった。おばあちゃんの死への旅立ち方がなんとも粋で、ある種の衝撃すら感じたほど。</p>
<p>もちろん、人がひとり死ぬのだから泣けた。泣けはしたけれども、不思議とその涙は爽やかで、あぁ、読んでよかったな、としみじみと思った。</p>
<p>まいとおばあちゃんとの田舎での生活が、これまた何とも魅力的に描かれている。野いちごを摘んで作る手作りのジャム、鶏小屋から取って来る産みたての卵、ラベンダーの上に広げて乾かしたシーツなどなど、たとえそれらが時代に取り残された古い生活様式であったとしても、この本を読んだ人なら誰でもきっと「こんな暮らしもいいかれしれない」そう思うに違いない。毎日の生活に疲れ気味の人には、間違いなくお薦めの一冊。</p>
<p>ちなみに「渡りの一日」はまいのその後の物語ということで、併録されたようだけれども、この短編はないほうがずっと良かった。「西の魔女が死んだ」の余韻があやうく吹っ飛ぶとこだった(^^;)　 もう少し配慮してくれ?＞新潮社。</p>
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