[感想]The Mysterious Benedict Society/Trenton Lee Stewart
The Mysterious Benedict Society
Trenton Lee Stewart 著/ペーパーバック/485頁
お薦め度:★★★☆☆
ちょっと皮肉なユーモアのセンスと好奇心に溢れた11才のレイニーは、その高い知能ゆえに友人を作ることが出来ません。そんな彼が奇妙な新聞広告にひかれて応募したのが「謎のベネディクト倶楽部」への入会テストでした。学校の勉強が出来るだけでは決して解くことの出来ない奇妙で難解な問題の数々。そんな難関を突破したレイニーは、Mr.ベネディクトのもとで3人の子どもたちと出会います。神経質だけど速読と記憶力に優れたスティッキー。軽業師のような身体能力を持つケイト。おチビだけど自己主張のしっかりしたコンスタンス。
かれらはMr.ベネディクトから怪しげな研究所への潜入を依頼されます。そこは才能にあふれた子どもたちだけを集めてこっそり謎の訓練をさせている場所で、レイニーたちのような子どもしか潜り込めないのです。
怪しげな研究所の真の目的は?そして、レイニーたちのミッションは成功するのでしょうか?
さあ、あなたもレイニーたちと一緒にやっかいなパズルを解きながらハラハラドキドキの冒険へ、いざ出発!(C)アウル HON急便
ジュンク堂の運営するネット書店「アウル HON急便」で本書を発見。何やら楽しそうなので、さっそく手にとってみた作品……なのだが、想像以上に苦戦を強いられた。
レイニーをはじめとする才能あふれる子どもたちが、ベネディクト倶楽部への入会テストを受けるくだりは、それはもう面白くて、面白くて、ものすごい勢いでページをめくった。
ひょっとして、今までの最短記録で読み終えるんじゃないか?と思うほどの勢いだった。
ところが、だ。
子どもたちがMr.Curtain率いる謎の研究所へ潜入するあたりから、物語は一気にトーンダウン。それなりにスリリングな展開や、謎解き要素は用意されているのだけれども、それらがどうにも冗談で退屈なのだ。
研究所へ潜入してから後がこの物語の中心部分なのだろうけれども、そこが一番つまらないという、どうにもこうにもな展開になってしまった。
ゆえに、数ヶ月間放置(苦笑)
けれど、どうにかこうにか読み終えてみれば、主人公レイニーと、その仲間のスティッキー、ケイト、コンスタンスにすっかり親しみを覚えていて、続編を読んでもう一度彼らに会ってもいいかな、くらいの気持ちにはなった(……読まないと思うけど)。
登場人物たちは魅力的なので、もう少し読ませる展開でひっぱってくれたなら、と思うと前半が面白かっただけに、余計に残念な作品である。
英語レベルについては、児童書と思ってかかるとやや苦戦するかもしれない。500ページ弱とそれなりのボリュームがある上に、英文も児童書という言葉からイメージするほどシンプルではない。決して難しいわけではないけれど、ご用心を。
ちなみに。
この作品、どうやらシリーズ化されるようで、2作目のThe Mysterious Benedict Society and the Perilous Journeyはすでに発売済み。3作目のThe Mysterious Benedict Society and the Prisoner’s Dilemma (ハードカバー)は09年10月6日に発売が予定されている。



